カーボンニュートラルを実現するためのクリーンエネルギー戦略について
内容を解説します。
今回はその第1弾です。
この記事を読むことで、
✓ クリーンエネルギー戦略の概要 がわかる
✓ カーボンニュートラルのシナリオ がわかる
クリーンエネルギー戦略の概要
グリーン成長戦略とかもあったよね?
あります!
これまでの動向を確認しながら、
クリーンエネルギー戦略の位置づけを確認しましょう。
2050年カーボンニュートラル実現に向けた動向
2020年10月;2050年カーボンニュートラルの表明を行いました。
その実現に向けて、
2020年12月;グリーン成長戦略の策定
2021年4月;2030年度の温室効果ガス排出量46%削減目標の表明
2021年6月;グリーン成長戦略の具体化
2021年10月;第6次エネルギー基本計画の策定
(同上);地球温暖化対策計画の策定
(同上);長期戦略の策定
(同上);新たな削減目標を反映したNDCを国連へ提出
を行っています。
クリーンエネルギー戦略の位置づけ
2050年カーボンニュートラルや2030年度46%削減の実現を目指す中で、
将来にわたって安定的で安価なエネルギー供給を確保し、
更なる経済成長につなげるため、「点」ではなく「線」で実現可能なパスを描くというものです。
クリーンエネルギー戦略で需要サイドにおいても整理されます。
2050年カーボンニュートラルのシナリオ
カーボンニュートラルになったらどんなエネルギー供給になるの?
現時点で定まっていません。
そのため、各政党も様々な意見を言っているという状況です。
エネルギー・マテリアル・CO2のチェーン
2050年カーボンニュートラルを実現するためには、いくつかの方法があり、
国内外の技術革新等の状況を踏まえて変化を見極めることが重要です。
同じ線の太さで書かれているエネルギー・マテリアル・CO2の矢印の
どこが太く(=多くの量を扱われるように)なるかは決まっていません。
すなわち、現時点ではどのような方法とするか定まっていません。
カーボンニュートラルのイメージ
原子力、再エネ、水素・アンモニアによるCO2を排出しない脱炭素エネルギーの使用
と共に、
化石燃料を使用しつつCO2を回収・貯槽することを前提とした炭素エネルギーの使用
のそれぞれの比率が定まっていません。
カーボンニュートラルの想定シナリオ
RITEによるシナリオです。
前提条件等の詳細は、最後に示す参考文献よりご確認ください。
RITEのシナリオでいくつかのケースを確認した結果、
・いずれのケースでも水素・アンモニアは必要
・再エネ100%はコスト的に実現困難な想定
ということがわかります。
次の記事で、
クリーンエネルギー戦略の具体的な内容を紹介します!
エネルギー基本計画策定後のエネルギー政策の検討状況について
~クリーンエネルギー戦略中間整理を中心に~
産業技術環境局・資源エネルギー庁
2022年6月14日
https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/2022/049/049_004.pdf
2050年カーボンニュートラルのシナリオ分析(中間報告)
(公財)地球環境産業技術研究機構(RITE)
https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/2021/043/043_005.pdf
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